住友林業、オーストラリア最大のハウスメーカーを年内に買収へ

住友林業は、今年末にもオーストラリア最大のハウスメーカーを買収する計画を立てています。この買収提案により、住友林業はMetriconグループの持分51%を取得し、将来的には100%の完全買収を目指す可能性があります。この取引は2024年初頭から協議されてきました。

住友林業はすでに、オーストラリア第2位のハウスメーカーであるHenley Homesの支配株式を保有しています。2017年には、大和ハウス工業がシドニーを拠点とするハウスメーカーRawson Groupを買収しました。Rawsonは2017年の住宅着工戸数は1188戸ですが、過去1年間ではその着工戸数が230戸にまで減少しています(HIAトップ100ハウスメーカー報告による)。一方、Metriconは9年連続で国内最大の住宅建設業者であり、昨年は3894戸の住宅着工戸数を達成しました。住友林業の買収により、オーストラリアにおける一戸建て住宅の年間着工戸数は7000戸を超える見込みです。

最近、Metriconはクイーンズランド州政府とのパートナーシップの一環として、南東クイーンズランド州の低・中所得者層向けの地域に483戸の一戸建てを建設する1億豪ドル(約100億円)の契約を締結しました。

オーストラリア政府は、同国の住宅供給不足に対応するため、今後5年間で120万戸の新築住宅を建設する目標を掲げています。現在、オーストラリアで建設される住宅着工戸数の10%は海外資本のハウスメーカーによって建てられていますが、住友林業の買収によりその割合は12%に増加します。

2024年10月1日

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